大人の遠足 箱根旅

大人の遠足 箱根旅

温泉地として知られる箱根は、四季折々の風情を楽しむことができる人気の観光地です。
特に秋の紅葉の時期は、その美しさが一層引き立ちます。
芦ノ湖から始まり、仙石原、強羅、小涌谷へと山頂から徐々に麓に向かって色づいていく紅葉を求め、毎年多くの観光客が訪れます。
今回は箱根の紅葉を楽しみながら、関東を代表するパワースポット「箱根三社巡り」も行う周遊コースを紹介します。
色とりどりの紅葉を堪能し、秋の箱根を満喫しましょう。

1.箱根美術館

紅葉の時期だけ楽しめる緑と赤のコントラスト

①メイン写真

休館日 木曜日(祝休日の場合は開館)
年末年始
展示替え日
開館時間 ・4月〜11月
 9:30-16:30(最終入館16:00まで)
・12月〜3月
 9:30-16:00(最終入館15:30まで)
観覧料 ・一般
 1,300円
・高大生
 600円
・中学生以下
 無料
・シニア割引
 1,100円
駐車場 あり(無料)
住所 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
電話 0460-82-2623
HP、SNS ホームページ
Facebook(箱根美術館(hakone museum of art))
Instagram (箱根美術館)

「箱根美術館」は、箱根で最も歴史ある美術館として昭和27年に開館しました。
縄文土器をはじめ、鎌倉・室町時代に製作された六古窯の壺や甕など日本の「やきもの」を中心に展示しています。
敷地内には、「萩の道」、「竹庭」、巨岩と渓流の「石楽園」など国の名勝に指定された日本庭園があり、四季折々の景観を楽しむことができます。
なかでも、約130種類の苔と200本のモミジの「苔庭」は必見!
特に11月は見頃を迎え、苔の上で紅葉が真っ赤に染まり幻想的な光景が楽しめます。

創立者岡田茂吉が自ら設計し昭和27(1952)年に完成した本館では、縄文土器や鎌倉・室町時代に制作された六古窯の壺や甕などの焼き物が展示されています。また季節ごとにテーマが変わる小企画展も行っています。

約130種の苔と約200本のモミジが植えられた苔庭。私が訪れたとき(2023年11月8日)にはまだ色づき始めでしたが、11月中旬には見頃を迎え、赤く染まった紅葉と緑の苔のコントラストを楽しめるそうです。

箱根美術館の庭園内にある「茶室 真和亭」。四季毎に移り変わる苔庭の風景を眺めながら、季節のお菓子と抹茶をお楽しみいただけます。

「日光殿(見学不可)」近くにある池。色づき始めた紅葉と滝のある池を撮影しようと人気のフォトスポットになっていました。

2.箱根ラリック美術館

ゆったりとした極上の空間で、優雅な時間を堪能しましょう

開館時間 ・ミュージアム
 9:00~16:00(美術館入館は15:30まで)
・カフェ・レストラン
 9:00~17:00
休館日 第3木曜日
(8月無休、展示替のため臨時休館あり)
入館料 ・大人
 1,500円
・大学生・高校生・シニア(65歳以上)
 1,300円
・中学生・小学生
 800円
駐車場 あり(無料)
住所 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1
電話 0460-84-2255
HP ホームページ
Facebook(箱根ラリック美術館)
Instagram(lalique.museum.hakone)
Twitter(箱根ラリック美術館)

ルネ・ラリックは宝飾職人としてキャリアをスタートし、人気のジュエリー作家となったのち、ガラス工芸家へと転身したフランスを代表する芸術家です。
箱根ラリック美術館は、ルネ・ラリックの作品約1500点を所蔵する国内有数の美術館として2005年にオープンしました。
以来、多才なラリックのコレクションの中から、選び抜かれた作品を常時約230点紹介しています。
特にブローチや髪飾り、香水瓶は眩いばかりの煌めきを放ち、女性にとって心惹かれる作品が多く展示されています。
ミュージアム併設のレストランでは、カジュアル・フレンチを味わえる他、ラリックが内装を手がけた「オリエント急行」の実物が展示され、極上のティータイムを楽しむことができます。

1つ1つの作品が精巧に作られており、全部を見て回るのにじっくり時間を要します。途中にある1階の休憩室で、「モネの庭」を見渡しながらゆっくり休憩を。

屋外に展示されているクラシックカー。ラジエター上にはラリック作のカーマスコットがご覧いただけます。

美術館併設のショップ。現代ラリックの商品やオリジナルグッズをはじめ、暮らしの様々なシーンを素敵に演出してくれる雑貨を取り揃えています。

敷地内の中庭の様子。紅葉が色づき見頃を迎えていました。レストランのオープンテラスで、この美しい庭園を眺めながら食事を楽しむこともできます。

3.オリエント急行(箱根ラリック美術館)

豪華列車で極上のティータイム!

営業時間 10:00~16:00(LO 15:20)
料金 税込2,200円 ティーセット付き
補足 ご予約は承っておりません。
当日現地で先着順にてご案内させていただきます

「箱根ラリック美術館」併設のレストラン「Hakone Emoa Terrace」には、ルネ・ラリックが内装を手がけた豪華列車「オリエント急行」が展示され、車内でティータイムを楽しむことができます。
ラリックがこの列車の室内装飾を制作したのは1928年、68歳の時です。
当初、この車両はコート・ダジュール号(1929年運行開始)として活躍し、航空機の台頭により一度は幕を下ろしましたが、後にオリエント急行として復活。
2001年まで現役で活躍していました。
車内は、ラリック作のガラスパネルやランプなどで装飾され、華やかで高級感のある雰囲気が漂っています。

乗車前、この車両がはるばる箱根にやってきた様子を映像で説明します。係の人が飲み物のオーダーをとりにくるので、4種類のティーの中からお好みの物をお選びください。

いよいよ車内へ。約90年前に作られたとは思えない豪華な内装に、一気にテンションが上がります。

豊かな実りを象徴した葡萄と男女の像が浮き彫りにされた「彫像と葡萄」。ラリックが68歳のときに手掛けたガラスパネルで1928年の作品です。

飲み物はオリジナルブレンドティーやハーブティーなど4つの中からお好みの物をチョイスします。デザートは季節により変わります。

4.仙石原すすき草原

箱根の風景を代表するススキの草原

駐車場 あり(無料/9~11月までの臨時駐車場)
住所 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原

「かながわの景勝50選」「かながわの花100選」の一つ。
9月から11月にかけて、美しい輝きのすすき野原が山すそに広がります。
あたり一面絨毯を敷き詰めたような壮大な景色を求め、毎年大勢の観光客が訪れます。

5.駒ヶ岳ロープウェー

雲の上のパワースポットをご参拝

運航時間 始発 9:00(上り)
最終 16:50(下り)
運賃 ・大人(中学生以上) 往復1,800円
・小人(小学生) 往復900円
駐車場 あり(乗用車1,000円/回)
住所 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
電話 0460-83-1151
HP ホームページ
Facebook(箱根 駒ヶ岳ロープウェー)

駒ケ岳は北に霊峰・神山(かみやま)を拝し、古来から多くの人が参拝登山に訪れ、山岳信仰が行われた場所です。
その山頂に鎮座する「箱根元宮(はこねもとつみや)」は、箱根神社の奥宮として1963年に建立されました。
ご利益は縁結びや商売繁盛、心願成就、開封招福などですが、更に、九頭龍神社と箱根神社と共に三社参りをすると最強のパワーを授かるとも云われています。
山頂からは芦ノ湖を見下ろす絶景はもちろん、晴天時には駿河湾や富士山、相模湾を臨むことができます。

芦ノ湖岸の箱根園から駒ヶ岳の山頂までロープウエイで一気に向かいます。(所要時間7分)

眼下に紅葉色に染まった木々を眺めながらの空中散歩。今年は例年より1週間ほど紅葉が遅れているそうです。

箱根神社の奥宮として昭和39(1964)年に建てられた「箱根元宮」。駒ケ岳は古来より神山をご神体とする山岳信仰が行われた場所でした。

晴天時には、富士山、駿河湾、相模湾を臨む絶景が楽しめます!

6.箱根神社

関東屈指のパワースポット

開園時間 ・お札所・御神印
 8:15~17:00
・御祈祷
 8:30~16:00
・宝物殿
 9:00~16:00
宝物殿拝観料 ・大人(中学生以上)
 500円
・小人(小学生)
 300円
駐車場 あり
住所 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
電話 0460-83-7123
HP ホームページ

芦ノ湖のほとりにある箱根神社は、奈良時代より関東の総鎮守大権現と崇敬された関東屈指の名社です。
箱根大神を御祭神としてお祀りし、交通安全や開運厄除、心願成就など運開きの神様として信仰されています。
広い境内には曽我神社や日吉神社など、複数の神社が鎮座します。
なかでも箱根神社のすぐ隣には、九頭龍神社本宮の御分霊を祀った新宮が建立され、良縁を望む女性の参拝者が多く訪れます。
関東の最強パワースポットと云われている「三社参り」は、箱根神社と九頭龍神社、箱根元宮を参拝することですが、そのうちの2カ所をここで巡ることができるんです。
また、九頭龍神社の本宮と新宮はどちらも同じ神様が祀られているので、その御心も御神徳も変わりないと云われています。
効率的にパワースポットを巡り、パワーチャージしていきましょう!

老杉に抱かれた正参道。約90段の石段を上り本殿へ向かいます。

本殿の隣りにある「九頭龍神社新宮」は、縁結びのご利益を求めて多くの女性が訪れるパワースポットです。今回の「三社巡り」は本宮でなくこちらに参拝します。

源頼朝・北条政子夫妻も子宝祈願をしたと伝えられる「安産杉」。大きな穴が母胎のように見えることから、子孫繁栄や子宝・安産にご利益があると云われています。

芦ノ湖の湖上に建つ「平和の鳥居」。今や箱根神社のシンボル的存在となっています。神秘的な写真を求めて多くの外国人観光客が訪れます。

7.カフェフィーカ箱根

フィンランドログハウスの小さな小さなカフェでゆったり過ごす

営業時間 11:00~18:00
定休日 火曜日・金曜日
駐車場 あり
住所 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根93-76
電話 050-3552-9510
SNS Twitter(@KafeFika3)

箱根神社のすぐ近くにある小さな小さなカフェ「カフェフィーカ箱根」。
木の温もりに包まれたフィンランドログハウスで、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

8. 吉池旅館「 紅葉舞う 光の庭園」

旧岩崎彌之助別邸庭園「山月園」のライトアップ

①メイン写真

期間 2023年10月14日(土)〜12月25日(月)
開園時間 18:00〜22:00
料金 500円
駐車場 あり(無料)
住所 神奈川県足柄下郡箱根町湯本597
電話 0460-85-5711
HP、SNS ホームページ
Facebook(吉池旅館)
Twitter(吉池旅館【♨️箱根湯本 公式♨️】)

自然豊かな庭園「山月園」は、三菱財閥2代目総師・岩崎彌之助の別邸の庭園として1904年に完成しました。
約1万坪の敷地に約300種の植物が茂る池泉回遊式庭園で、大きな池を回遊する散策路が整備されています。
庭園内には、「旧岩崎弥之助別邸和館」や徳川家16代目から継承されてきた茶室「真光庵」、元老山縣有朋公ゆかりの茶室「暁亭」などがあります。
現在、庭園のライトアップが行われ、宿泊者以外も入場料を払い庭園鑑賞をお楽しみいただけます。
庭園散策で一際目を引く紅葉の見ごろは、例年11月下旬~12月上旬だそうです。

地図&移動距離のご案内

箱根美術館
約5.8㎞ 車で約10分
箱根ラリック美術館
約0.1㎞ 徒歩で約1分
オリエント急行
約1.7㎞ 車で約3分
仙石原すすき草原
約10.2㎞ 車で約15分
箱根駒ヶ岳ロープウェー
約2.1㎞ 車で約3分
箱根神社
約1.9㎞ 車で約5分
カフェフィーカ箱根
約11.2㎞ 車で約20分
吉池旅館 「山月園」
お問合せはお気軽にどうぞ!