大人の遠足 小山旅

大人の遠足 小山旅

静岡県の最北東に位置する小山町は、富士山からの豊富な湧き水を利用し稲作やわさびの生産が盛んな地域です。
美しい水田が広がり、のどかな風景が楽しめる小山町には、世界遺産・富士山の構成資産「東口本宮 冨士浅間神社」や日本最大のレーシングコース「富士スピードウェイ」など有名な観光施設が点在していますが、それ以外にも、ここ数年でオープンした新スポットがいっぱいあります。
今回は小山町の新スポットを効率的に巡る、小山町の魅力がつまった「小山町 満喫旅」を紹介します。

1.森村橋

明治期のトラス橋を復元した小山町の新名所

駐車場 あり(無料)
住所 静岡県駿東郡小山町小山133-6地先

明治期に日本人が設計・製作した中で現存する数少ない国産トラス橋梁の一つ「森村橋」は、1906年小山駅と富士紡績の工場を結ぶ物資輸送用トロッコの橋として造られました。
2005年、国の登録有形文化財に登録され、2016年に小山町が歴史的資産を活用した地域活性化を目指して森村橋を修復することを決定。
しかし、10年余り十分な管理が行われず腐食が進行していた為、復元に苦慮していました。
そこで、鋼材の成分分析と溶接施工試験を接合箇所全てに行うことで建設当時の部材を約60%再利用できる事を検証し、文化的価値を維持する修復を可能としました。
2020年、無事に往年の姿に復元した「森村橋」がお披露目され、2020年度土木学会賞において田中賞(作品賞)を受賞しています。

静岡県駿東郡小山町の鮎沢川に架かるトラス橋。

橋の名は、富士紡績の隆盛に携わった6代目森村市左衛門(もりむら いちざえもん)から名づけられました。

左岸に3脚、右岸に2脚ベンチが設置されており、ゆったりと座りながら橋の全景を楽しむことができます。

無料の駐車場も完備。

2.豊門公園

6つの登録有形文化財を有す公園で、ハイカラな建物を見学し、その時代に思いを馳せる

開園時間 終日
建物見学 10:00~16:00
定休日 火曜・水曜
※祝日の場合は翌日休館
入館料 ・豊門会館
 300円
・西洋館
 無料
駐車場 あり(無料・40台)
住所 静岡県駿東郡小山町藤曲142‐7
電話 0550-76-5722 (小山町 生涯学習課)
HP 小山町 紹介ページ

「豊門公園」内には6つの登録有形文化財があり、その1つ「豊門会館」は、小山町の経済的発展に寄与した和田豊治の私邸を移築したもので、明治期の実業家の本邸を知ることができる貴重な文化財です。
白亜の洋風建築が目を引く「西洋館」も文化財に指定されてており、もともとは冨士紡績の教育施設として昭和初期に建てられました。
公園内には噴水や芝生、東屋などが整備され、様々な樹木や草花が植えられており1年を通じて散策を楽しめます。

豊門会館と西洋館、2棟の建物がある園内には、様々な樹木、草花が植えられており1年を通じて散策を楽しめます。

「西洋館」1階は、こだわりのホットドックや美味しいドリンクをいただくことができるカフェになっており、ハイカラな雰囲気漂う空間で、美味しいメニューを味わうことができます。
一角にあるピアノはどなたでも演奏可能。

「西洋館」2階には、富士紡績と小山町の歴史が学べる展示コーナーが常設されています。

「豊門会館」は、小山町の経済的発展に寄与した和田豊治の私邸を移築したもので、明治期の実業家の本邸を知ることができる貴重な文化財です。

玄関を入ると正面に「豊門会館」としたためられた渋沢栄一の書が掲げられています。
館内には他にも‧勝海舟の書や徳富蘇峰の扁額などが飾られており、和田豊治の人望の厚さを知ることができます。

洋館部分は外観こそシンプルですが中に入ると、天井の漆喰細工・寄木細工の床など手の込んだ装飾が施されており、目を奪われます。

全面ガラス張りのサンルーム。
和田豊治が花好きの母の為に後から増築したと云われています。

芝生が広がる園内には、ベンチや東屋がところどころに設置され、ピクニックが楽しめる町民憩いの場です。

3.金時公園

金太郎生家跡に建てられた「金時神社」で、安産・子育て・健康を願う

開園時間 終日
建物開館時間 夏季→9:00~17:00
冬季→9:00~16:00
駐車場 あり(無料・10台 他に第2駐車場もあり)
住所 静岡県駿東郡小山町中島144‐8
電話 0550-76-6142 (小山町 都市整備課 都市計画班)

小山町は、古くから金太郎誕生の地といわれ、数多くの金太郎ゆかりの地が残っています。
なかでも金時公園には、金太郎の生家跡に建てられた「金時神社」や金太郎の産湯として使われた「産湯の七滝」が残り、毎年5月3日には「金太郎まつり」が開催されます。
当日は奉納相撲や綱引き大会が行われ、元気な子供たちの声で賑わいます。
園内には多世代が気軽に交流できる「金太郎テラス」や公園のシンボルとなる土俵、ローラー滑り台、ボルダリングボードなどが設置され、大人の健康増進・子供の遊び場としても人気の公園です。

芝生広場の一角に立派な屋根を頂いた土俵が設置されています。
毎年5月3日に行われる「金太郎まつり」では、ここで奉納相撲が行われます。

金太郎(坂田金時)の生家「坂田屋敷」跡に造営された「金時神社」。
御利益は安産・子育て・健康など。
金太郎にあやかろうと多くの親子が訪れます。

子ども用遊具や健康遊具、長さ20mボルダリングボードなども設置され、大人の健康増進・子供の遊び場としても人気の公園です。

高台との高低差を利用した44mのローラースライダーは子供に大人気。
(6~12歳対象となっています。)

4.道の駅 ふじおやま

地元農家で朝収穫した野菜やつきたてお餅などの新鮮食材や、お土産が豊富に揃う道の駅でお買い物

営業時間 売店→7:00~20:00
レストラン→8:00~20:00(ラストオーダー19:00)
駐車場 あり(無料)
住所 静岡県駿東郡小山町用沢72‐2
電話 0550-76-5258
HP、SNS ホームページ
Facebook (道の駅ふじおやま)
Instagram (michinoeki_fujioyama)

神奈川県との県境の町・小山町にある「道の駅 ふじおやま」は、東京都から静岡県に至る国道246号線沿いで唯一の道の駅です。
施設内には、売店やレストラン、観光案内所が設けられ、長距離ドライブの休憩地として多くの方に利用されています。
売店には、地元農家の方々がその日の朝に収穫した新鮮野菜やつきたてのお餅、お弁当、手作り工芸品、生花など地場産品やお土産が豊富に揃っています。
また、目の前には雄大な富士山がそびえ、レストランからは富士山を眺めながら食事をすることができます。

5.Kashin

女性心をつかむ店内で、極上のカフェタイム

定休日 毎週火水曜日
営業時間 生花店→8:30~16:30
カフェ→11:00~19:00 (金土日 ~20:00)
駐車場 あり(無料)
住所 静岡県駿東郡小山町一色331-10
電話 0550-75-7711
SNS Instagram (flowerkashin)

トレーラーハウスを利用したかわいらしい洋風の建物。

常時100種類近いリースを取り揃えているリース専門店にカフェが併設されています。

店内には女心をくすぐる素敵なリース、インテリア雑貨や香料などが並んでいます。
料理が出てくるまでの時間も退屈しません。

手作りのタルトは絶品。
この他にも無添加オーガニックジェラートやホットサンド、パフェやシーズナルドリンクなどをお楽しみいただけます。

6.富士モータースポーツミュージアム

モータースポーツファンでなくても訪れたいラグジュアリースポット

①メイン写真

定休日 詳しくはHPでご確認ください。
開館時間 詳しくはHPでご確認ください。
入館料 平日→大人1800円 中高生900円 小学生700円
土日祝→大人2000円 中高生1000円 小学生800円
駐車場 あり(無料)
住所 静岡県駿東郡小山町大御神645
電話 0550-78-2480
HP、SNS ホームページ
Facebook (FUJI Motorsports Museum)
Instagram (fmm_pr)
Twitter (@FMM_PR)

世界中のレースカーが一堂に会する「富士モータースポーツミュージアム」は、2022年10月オープンしました。
国内外の自動車メーカー10社の連携により、最高峰レースに出場した伝説の車両や日本初公開の車両など約40台が展示されています。
ここでは、レースカーが誕生した背景や開発にまつわる想いなど、約130年に及ぶレース史を学ぶことができます。
毎日、11時と15時には無料のガイドツアーも行われ、展示見学だけでは気づけない裏話なども知ることができ、満足度がグッと高まります。
また3階にある全長50mのカフェテラスでは、富士スピードウェイコースを眼下に見下ろしながら、ゆったりカフェタイムを楽しむことができます。
ミュージアム全体の洗練された雰囲気に魅了され、モータースポーツファンでなくても再訪したくなるラグジュアリースポットです。

最高峰レースに出場した伝説の車両や日本初公開の車両など、希少な実車を間近で楽しむことができます。

ル・マン24時間レースで活躍した2台が並ぶコーナーは、ファン必見。
ここでは人感センサーによって、会場さながらのエンジンサウンドが響き出す迫力の演出がなされています。

見学後、ぜひ立ち寄ってほしいのが3階にあるショップ&カフェ。
ここではミニカーや観戦グッズのほか、オリジナルグッズも購入できます。

全長50mの屋外カフェテラスもあり、富士スピードウェイコースを眼下に見下ろしながら、ゆったりカフェタイムを楽しむことができます。

7.東口本宮 冨士浅間神社

世界文化遺産構成資産の一つ、荘厳な雰囲気漂う神社でリフレッシュ!

①メイン写真

定休日 無休
営業時間 境内→散策自由
社務所・資料館→9:00~16:00
駐車場 あり(無料)
住所 静岡県駿東郡小山町須走126
電話 0550-75-2038
HP、SNS ホームページ
Facebook (富士山東口本宮 冨士浅間神社)
Instagram (fujisengenjinja)
Twitter (@fujisengenjinja)

世界文化遺産構成資産の一つで、807年創建、1200余年の歴史を持つ神社。
およそ5,000坪ある境内には、奇観の根上がりが目を引くモミやハルニレの大樹など、樹齢数百年を超える巨木がそびえています。
境内の西半分は「浅間の杜」と呼ばれ数多くの草花や野鳥が生息し、野鳥のさえずりとともに、裏参道と並行して流れる「宝永の清流」のせせらぎを楽しむことができます。
また、富士山須走口(東口)登山道の起点となる神社でもあり、境内には富士講の登拝記念碑が約70基残されており、富士山登拝の歴史を感じることができます。

”浅間の社”には清流が流れ、境内入口で「信しげの滝」となります。
川のせせらぎや野鳥のさえずりを楽しめる裏参道は、近隣の方の散策コースとなっています。

宝永大噴火によって倒壊した随神門は、当時この地方を治めていた小田原藩主・大久保加賀守によって再建されました。
表には随神・櫛岩間戸神と豊岩間戸神、裏には例大祭で担がれる富士山神輿が二基納められています。

一本に受胎したが如くの膨らみがあり、子を授かることに御利益があるとされる「夫婦杉」。

境内には江戸期後半から大正期にかけて隆盛した富士講の登拝記念碑 約70基が並んでいます。
なかには登拝回数899回達成を記念して建立されたものもあります。

地図&移動距離のご案内

森村橋
約0.8㎞ 車で約3分
豊門公園
約1㎞ 車で約3分
金時公園
約5㎞ 車で約8分
道の駅 ふじおやま
約0.8㎞ 車で約3分
Kashin
約4.2㎞ 車で約8分
富士モータースポーツミュージアム
約6.5㎞ 車で約10分
東口本宮 冨士浅間神社
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